Taskerを用いたAndroidIDの復元


Android端末では、AndroidIDとして64bitの16進文字列の値を持ちます。この値はFactory resetする度にリセットされ新しいAndroidIDを割り振られます。AndroidIDがbackup時とrestore時で異なる場合、Google MusicやLINE等の一部のアプリでは、再認証等を行わなければ使えなくなります。例えばLINEは起動時に強制終了されてしまい再認証をしなければ利用できないため、トーク履歴が全部消えてしまいます。MarshmallowではLollipopまで採用されていたSQLiteデータベースによる管理ではないようで、Titanium backupによる復元が行えません。そこで、今回はTaskerを使ってAndroidIDを復元する方法を紹介します。

今回紹介する方法は、PCからadbを用いて実行したり、Android端末で直にTerminalから実行することも可能です。今回Taskerを用いる理由としては、TaskerのTaskとしてAndroidIDの復元を登録することでTitanium backup等からTaskerを復元した際にAndroidIDもワンタップで復元できて便利だからです。

では内容に入ります。

必要なもの

  • Android OSを搭載したスマートフォン(root化済み)
  • Tasker 

手順

Taskの作成手順を以下に示します。
  1. Taskerを起動する。
  2. 現在のAndroidIDを取得するためのTaskを作成する。
  3. AndroidID復元用のTaskを作成する。
では実際に作業を行っていきます。

1. Taskerを起動する。

以前、Taskerを用いたメール文面等の自動作成で紹介したのでTaskerについての説明は省きます。まずは、Taskerを起動します。

2. 現在のAndroidIDを取得するためのTaskを作成する。

以下の手順に従ってTaskを作成して下さい。

1.TASKSのタブを開き"+"ボタンを押して新しいTaskを作成して下さい。名前は適当につけてください(今回はGet_AndroidIDとしました)。
2.再び"+"ボタンを押すと、"Select Action Category"と表示されるので、その中のVariablesを選択します。その後、Variable Addを選択して下さい。その後、Nameを%ANDROID_IDとして下さい。
3.Code>Run Shellを選択して下さい。その後、Commandにsettings get secure android_idと入力し、Use Rootにチェックを入れ、Store Output Inに%ANDROID_IDと入力して下さい。
4.System>Set Clipboardを選択して下さい。その後、Textに%ANDROID_IDと入力して下さい。
5.Variables>Variable Addを選択して下さい。こちらもNameを%ANDROID_IDとして下さい。
6.Task Editの画面の左下にある実行ボタン(▶右向きの三角形の形をしている)を押して下さい。

以上で現在のAndroidIDがCipboardに格納されました。今回は現在のAndroidIDをTaskerを用いて取得しましたが、こちらも様々な方法で取得可能なので各自お好きな方法で実行してもらっても大丈夫です。参考までに以下に作成したTaskの概略を載せておきます。このTaskはAndroidID取得用なので今後はいっさい使用しません。


3. AndroidID復元用のTaskを作成する。

先ほどと同じように適当な名前で新しいTaskを作成して下さい(今回はRestore_AndroidIDとしました)。
Taskを作成後、Code>Run Shellを選択して下さい。その後、Commandにsettings put secure android_id <先ほど取得したAndroidID>を入力して下さい。<先ほど取得したAndroidID>の部分は先ほどClipboardに格納されているので貼り付けをすれば大丈夫です。また、Use Rootにチェックを入れて下さい。これでTask作成は完了です。こちらも参考までに以下にTaskの概略を載せておきます。以下のTaskではAndroidIDを0123456789abcdefとしています。


以上でTaskの作成は完了です。このTaskを実行することでAndroidIDの復元を行うことができます。カスタムROMを焼いた時やFactory resetを行った時にTitanium backup等でTaskerを復元した後に利用して下さい。

以上。

SHARE
Blogger Comment

0 コメント:

コメントを投稿